味の素、中部にマヨネーズタイプ「ポテマヨ」発売

調味料 1995.09.01 7919号 10面

味の素(株)名古屋支店(052・733・8311)は、家庭用マヨネーズの新製品として、これだけでポテトサラダがおいしく味付けできるポテトサラダ用のマヨネーズタイプ「ポテマヨ」を8月下旬から新発売した。

ポテトサラダは、マヨネーズを最も大量に使用するメニューであり、また手軽な材料ででき、家族が好むポピュラーなメニュー。近年、手作りの頻度も順調に増加している。しかし、一方ではポテトサラダの味付けについて「物足りない」「毎回同じ味にならない」といった主婦の不満が強く存在している。

「ポテマヨ」は、チキンエキス、各種香辛料をブレンドして仕上げた濃口マヨネーズで、これだけでポテトサラダがしっかり味付けできる。ポテトサラダ以外にもマカロニサラダやサンドイッチなど幅広く使える。

マヨーネーズ類市場における付加価値型マヨネーズ製品の構成は拡大しており、味の素ではそこに着目し、平成6年2月に味の素KK「べに花マヨネーズ」、平成7年2月に「菜の花マヨネーズタイプ1/3」という付加価値型マヨネーズを発売し、いずれも順調に伸長している。そこで今回、新製品「ポテマヨ」を投入し、付加価値型マヨネーズの市場をさらに拡大していくことを目指し、売上げ二〇億円を目標としている。内容量は二五〇g。

家庭用「ほんだし」類の改定と新品種発売。

「ほんだし」は昭和45年の発売以来、風味調味料のトップブランドとして好評を得て、この間、常に商品の見直しを図り、消費者ニーズにこたえるため品質や使いやすさの向上、用途の提案を行なってきた。

今回の改定は、風味原料である鰹節を作る段階にまでさかのぼり、独自の製法で生臭みを抑え、鰹節そのものの風味を逃さない工夫をし、一段と豊かな削りたての香りを実現した。

また、パッケージデザインもより品質感を高め、現行品以上に店頭で目立つデザインに改定し、さらに、近年風味調味料の用途が味噌汁以外の料理にも広がっていることから、新たにパッケージの裏面に応用メニューを載せるなど、使用機会の拡大を提案していく。

同社では、今回の改定による品質の向上を軸として、商品力をより強化し、商品の価値を訴求できるマーケティングを展開することによって、風味調味料市場のさらなる活性化に貢献していく。

家庭用スープ類の新製品発売。

家庭用スープ市場は五〇〇億円に達する勢いである。それに寄与しているのがたまごスープ市場で、急成長を継続して一〇〇億円規模に迫っている。また、洋風インスタントスープ市場も二五〇億円の規模に達し、安定成長を続けている。同社ではこのたび、たまごスープ市場、洋風インスタント市場に高品質、高付加価値製品を投入し、さらに市場の活性化を目指している。

たまごスープ市場には「クノール具だくさんたまごスープ・海鮮」「クノール具だくさんたまごスープ・きのこ」二品種を新発売し、併せて具を三割増量するなど既存品の改訂を行い、品質の向上とバラエティーの拡大を図る。

洋風インスタントスープ市場においては、九三年に発売して高品質スープとして成長している「クノール北海道ポタージュ」に、チーズクリーム、ポテトクリームの二品種を投入、さらにコンソメ系にも素材の風味豊かな具がたっぷり入った「クノールカップスープ・具入りリッチコンソメ」を新発売して、コンソメ系の高付加価値領域の確立を目指す。

また専用コンソメ市場(九四年度一一〇億円)に「味の素KKコンソメ・粉末小袋タイプ」を新発売して、従来の固形、顆粒タイプがスープや洋風煮込み料理に使用されることが多かったことに対し、コンソメが洋風炒め料理に便利であることを訴求している。

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