米国ペットフード協会、日本での啓蒙活動展開 高品質品で市場刺激
アメリカ・ペット・フード協会(PFI、日本事務所=東京都渋谷区、03・3486・7131)は2月24日、東京都港区のアメリカ農産物貿易事務所でPFIトレードミッション来日記念記者発表会を開催した。
全米のペットフード業者で組織されるPFIは日本のペット・オーナーの啓蒙とペット・フード市場の視察、ならびに日本の業界との交流を目的に会員の代表者六名で昨年に続く二度目の来日。
PFIはペット先進国アメリカから成熟した日本のペットフード市場に“高品質”で刺激を与え、さらに活性化させるために、獣医師やペット・オーナーの教育など啓蒙活動を日本で展開していく方針を明らかにした。
PFIトレードミッション代表のロバート・ゲルドナー氏(ベスト・フィーズ副社長)は「アメリカではペットはコンパニオンであり、健康ニーズが高くなった人間の食事同様にペットにも栄養価のある高品質の充実したペットフードを購入する機運が高まっている。日本においても市場は急速に成長し、アメリカからの輸入量も増えている。このすばらしい成長市場をさらに刺激するために来日した」として、次のようにあいさつした。
「PFIは米国のドッグおよびキャットフードの質を栄養面も考慮し向上させる。ペットの食事、ペットケアについての情報を発信し、指導する。ペットの栄養や人間社会におけるペットの役割に関する研究に援助する。ペットケア全般やペットの幸福を促進することを目的として活動している。日本市場では日本の獣医師や日本の業界の代表の方々と協力関係を築きながらペットに栄養バランスのとれたハイクオリティ・ペットフードを与えることの重要性について、消費者・獣医師などに広く理解を深めていただき、一層の市場拡大を図りたいと考えている。このたびの来日で情報交換やセミナーを行う一方で各種パンフレットやパネル・ポスターなども制作、啓蒙する。これらの活動を通して既製ペットフードの良さを広く理解していただきたい」
PFI広報部長のロバート・ウィルバー氏は「ペットは人間の仲間として大事ということを日本の皆様にも確認していただき、人間の生活に貢献しているペットにも十分な栄養を与える価値があるということを啓蒙していきたい」と語り、アメリカではコンパニオン・アニマルとしての多くの研究から、ペットと接することが血圧を下げるとか、病院に通う回数が減るなど、さまざまな報告が行われており、人間の身体、精神の両面を支えることが立証されているという。
PFIは米国農務省から対輸出振興プロジェクトの一環として米国製ペットフードの日本でのPR活動を昨年から委託されており、引続き九五年度(4月~3月)の活動も決定した。