乾物・海産物・豆類特集=粉末こしあん
首都圏だけでも昭和30年代には一〇〇社の生あん製造業者が存在していたものが、今では四〇社以下に激減してしまった。地価高騰や相続問題等が主因だという。一方、年間二万tの生産を誇ったさらしあん(粉末こしあん)業界も、時代にとり残され、台湾、中国からの加糖入りねりあんに依存するなどして、粉末こしあんの需要が激減して業者数もわずかになった。東京では銘柄の根津改良さらしあんが主力で、カトウ食品の二社にしぼられ、川光商事玉三印と満寿一食品(静岡)が市販されているにすぎない。
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