だから素敵! あの人のヘルシートーク:エッセイスト・桐島ノエルさん

2007.06.10 143号 3面

本格的にヨガを始めたのは育児疲れがキッカケという、桐島ノエルさん。カナダ・バンクーバーで出合ったヘルスコンシャスな生活習慣、お話しいただこう。

◇子供の頃から知らずにヨガ!?

小学生の頃、よくテレビを見ながらとっていたポーズがあったんです。ただ気持ちがいいからだったんですが、兄弟には「何それ?」とからかわれていました。ところが大学生になり、偶然本を見て、その多くがヨガのポーズだったことを知って驚きました。子犬のポーズ、猫のポーズ…私たちの身体は実は賢く、よけいな知識のない子供は原始的な知恵とつながっているのかもしれませんね。そんな縁から、ヨガに興味を持つようになりました。そうはいっても夜遊びもジャンクフードも大好き、ヘルシーも環境問題も興味なしの若い頃でしたから、かじった程度ですが。

それが結婚して移住したカナダのバンクーバーはヘルスコンシャスな所で、森もビーチもすぐ近くにあり、ジムやヨガに行くこと、食材を選んで食べることなど、ここではごく普通のことだったんです。妊娠中、友だちに誘われて久しぶりにヨガ教室へ。うん、やっぱり気持ちいいなと。産後に、体力の低下、イライラ、情緒不安定が気になり始めて、ますますヨガにハマっていきました。

集まっている人たちはホントにハッピーでヘルシーで、エネルギーいっぱい。体力なくて身体もボロボロの私、いまからでも改善は間にあうの? と思ったものの、ヨガって懐が深いんですね。できる範囲で続けているうちに片頭痛も便秘も腰痛も、いつのまにかなくなっていました。数年して子供に手がかからなくなった時、ティーチャートレーニングコースに進んで。

ヨガというとアクロバティックなポーズをまず思い浮かべる人も多いけれど、それよりも集中力や意識をどこにもっていくかのほうが大事です。呼吸が何より大切な要素。私の場合、ジムに行って運動してその時はアドレナリンがいっぱい出てすっきりしても、家に帰ると心のモヤモヤが戻ってきてしまっていた。問題は解決していないんです。それがヨガに行った後は、静けさみたいなものが長時間持続する。副交感神経と交感神経のバランスがとれたり、ホルモンが整ったりと身体的な変化が起きているんだと思います。「神は自分の中にいて、身体こそがその神殿」なのだとヨガは教えてくれます。

◇野菜大好き!ディップをつけて

野菜大好きです。完全なベジタリアンではありませんが、家で作る時は玄米に雑穀、野菜にお豆腐などが中心。ヨガを続けていったら、自然にそういうものが食べたくなって。ポジティブな輪がつながってきてる感じです。

青菜は必ず、いまはアシタバに凝ってるかな。それから根菜をいろんなディップにつけて食べます。アボカドで作ったガカモレとか、ひよこ豆のホムス。キノコのパテも好き。カナダではマッシュルームで作ってましたが、日本に帰ってきて、今度はマイタケやしめじなどでも作ってみようと思っています。

●プロフィル

きりしま・のえる 1965年生まれ。97年、バンクーバーに移住。出産と子育てを通じ、心と身体の健康に目覚め、ヨガインストラクターやアロマテラピストの資格を取得。今年は東京を拠点に、楽しくヘルシーなイベントを計画中。

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