自由時間術:ニッポン人は散歩好き 「健康づくりの基本」55%が実践
健康のためにあなたは何をしていますか-一億総健康不安時代と言われる中、体重計のタニタが行った「96年 日本人の健康づくり 一万人調査」の結果では「歩く」が五四・八%と半数以上を占めた。「散歩」というほど本格的ではないにしろ会社まで、駅まで、買い物には、などなど、“歩く”ことが健康づくりの基本と考える人が多いようだ。
それならば…ともっと積極的に自由時間に散歩を楽しんでいるお二人に話を伺った。まずは「散歩の達人じゃないかな…」と自らを語る石川恵子さん(栃木県在住)の散歩の楽しみ方とは…。
「子どもが生まれる前は夫婦で少し早起きして、三○分くらい散歩してました。でも本当に散歩が楽しくなったのは子どもと一緒に歩くようになってから。なるべく子どもを外で遊ばせたいという気持ちからだったのですが、私自身、散歩する楽しみにはまってしまって。一人目の子どもから幼稚園の送り迎えを歩きにして。片道が子どもの足で四○分くらい。今年は三人目が入園ですから、もうこの道のりはベテランですね(笑)。近所でも良く歩いている石川さん、なんて言われているんです。もちろん遊びも近所の公園まで散歩。一日でどのくらい歩くかなぁ。二時間くらいは歩きますね。子どもと一緒だと子どもが道でいろんなモノを見つけるでしょ。大人では絶対見つけないようなモノ。これが子どもと歩く楽しみの一つですね。気を張らず子どものペースで歩いています」。
この日も子どもたちは小枝を拾って、石川さんのまわりを行ったり来たり…。若いおかあさんにおすすめしたい「散歩のススメ」だ。
もうお一方、散歩好きをご紹介しよう。散歩が好きになったのは“旅好き”からだという斎田晶さん(東京都在住)。旅の最大の楽しみは朝の散歩と語る。
「海外でも国内でも早朝になるべく散歩に出るようにしています。知らない土地を知るには朝がいいんです。自然の豊かなところでは静けさや野鳥の声など自然本来の姿が見られるでしょう。それに海外では全く知らない土地だから朝散歩するとね、ゴミの処理とかを含めて街の本当の美しさが見えるんです。それも国民性が出るでしょ。美しいも汚いもどちらがいい、ではなく本当の姿が見られるから。この朝の散歩は旅を三○倍楽しくするからぜひおすすめですね」。
写真は友人と岩手県八幡平の秘湯に出かけた時に撮影したもの。友人と出かけると誘って一緒に散歩にでるという。
春爛漫、とりあえず一つ遠くの駅まで歩いてみては?