江崎グリコ、夏チョコ「食音」に着目 冷やして楽しいを提案

菓子 キャンペーン 2016.07.11 11381号 03面
「ポッキー〈クリスタルソルティ〉」

「ポッキー〈クリスタルソルティ〉」

小林正典チョコレートマーケティング部部長

小林正典チョコレートマーケティング部部長

 江崎グリコは「ポッキー」「アーモンドピーク」の「ポッキン」「カリッ」という食音に着目したプロモーション「冷やして鳴らそうお菓子のいい音(ね)」キャンペーンを展開している。音の専門家で歌声合成ソフトウエア「初音ミク」の開発会社であるクリプトン・フューチャー・メディア社と協業し、冷やした「ポッキー」「アーモンドピーク」の音が「1.5倍、いい音が鳴る」ということを科学的に実証。商品の本質的価値の一つである音との親和性を掘り下げ、普遍化した夏場のチョコレート需要喚起策である「冷やしておいしい」の先を行く「冷やして楽しい」という価値を提案し伸長傾向にある「夏チョコ市場」のさらなる活性化につなげる。

 1日に東京都内で開催した発表会で、チョコレートマーケティング部小林正典部長は、夏チョコ市場が、11年-15年比で7%増と伸長しており、菓子メーカーも需要に応えるために、「冷やして食べる」「溶けない」「塩など夏味の展開」の3軸で提案を行い、消費者の9割以上が「夏にチョコを冷やして食べる」に至った現状を示した上で、同社16年の夏チョコ施策を「冷やしておいしい」の一歩先を行く「冷やして楽しい」を提案するとの考えを示した。

 具体的には、夏季限定商品「ポッキー〈クリスタルソルティ〉」と、シリーズ3品を夏季限定パッケージで、「アーモンドピーク」は、初音ミクとコラボした夏季限定パッケージ2品を5月31日に発売。冷やすことで「ポキッ」「カリッ」といった軽快な食音を楽しむ「冷やして鳴らそうお菓子のいい音」キャンペーンを同日から展開。

 「ポッキー」パッケージ裏面には、食音で演奏できるようオリジナルの楽譜を掲載。オリジナルの楽譜および食音を楽しむためにクリプトン社と共同で音響測定器を開発し、菓子の温度や食べる口の形による音響の違いを研究。特設サイトでは演奏動画を掲載し、楽しさをさらに広める。

 「アーモンドピーク」には、1箱に1枚クリプトンと共同開発した「夏の音ARカード」(全7種)を封入。カードをARアプリで読み込むと、夏を感じさせる音「海」「氷」「花火」などをテーマとしたオリジナルソングを聴くことができる。

 また冷蔵庫で冷やすとカードの絵柄が変化する。また、冷やしていい音を鳴らす楽しさをシェアできる「冷やして鳴らそうお菓子のいい音」キャンペーンを実施し、優秀作品を集めた動画をグリコビジョン渋谷で放映し話題喚起を図る。

 (青柳英明)

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