アサヒグループ食品、水で戻る糖質ゼロ麺発売 19年30%増目指す
アサヒグループ食品は、糖質ゼロの麺を使った「おどろき麺0(ゼロ)」シリーズ初の水で戻す「汁なし麺0(ゼロ)麻辣担々麺」を20日から全国発売する。お湯を沸かす必要がなく、冷たい水で麺を戻すことで夏に最適なヒンヤリとした汁なし麺を作ることができる。
13日、同社本社で開催した試食会で、食品事業本部の寺崎かおり副課長は、同シリーズについて「17年9月の発売以降、順調に売上げを伸ばし、18年年間売上金額は前年比で160%増と好調に推移している」とした上で、「夏場に需要が下がるカップスープ市場」に、夏向けの同品を発売することで、19年はシリーズ売上げ30%増を目指すとの考えを示した。
食品事業本部の真鍋太郎課長は、糖質オフ・ゼロ市場の動向を「18年は約3500億円で、19年は8%増を見込むなど順調に成長するが、市場の9割をアルコール飲料が占める」との現状を示した上で、今後食品も高い成長が見込めるとの認識を示した。
「おどろき麺0(ゼロ)」シリーズは、寒天とコンニャクで作った糖質ゼロの麺を使用している。今回発売する「汁なし麺0(ゼロ)麻辣担々麺」はシリーズとして初めて、水で戻る麺を使用した汁なし麺。カップに麺と水を入れ約5分待ち、水を切るだけで糖質ゼロの麺が出来上がる。辛いものの需要が増える夏に合わせて、花椒(ホアジャオ)が効いたしびれる辛さの麻辣担々味に仕上げた。また、スープがなくても食べ応えがでるよう、お湯や水で戻した際の膨張率が高い麺を開発し、既存の「おどろき麺0(ゼロ)」シリーズと比較し戻した後の麺の量を30%アップした。
パッケージは、「おどろき麺0(ゼロ)」シリーズを踏襲し、“0(ゼロ)”を大きく入れることで糖質ゼロの麺であることを分かりやすく表現。「水で5分」と書かれた青いアイコンでデザインし商品特徴を訴求。さらに、汁なしの麻辣担々麺が楽しめることが分かるように赤い皿に盛りつけられた写真を配した。(青柳英明)