7月9日。今日は森鴎外の命日
7月9日は森鴎外の命日。森鴎外の好物はまんじゅう茶漬けと言われており、その名の通り、饅頭に熱い茶をかけて食べた。
鎌倉時代の新しい食習慣の中で普及
武士が時代の担い手として登場したのが鎌倉時代である。この時代には、臨済宗や曹洞宗などの禅宗も、もたらされている。 禅宗は中国人僧侶や中国(宋) へ留学した僧侶によってもたらされているが、彼らは新しい食習慣としての点心(てんじん) をももたらしている。
当時は1日2食の食習慣であったが、点心とは、食事と食事の間に摂る小食のことであり、 代表的なものに羮(カン・あつもの)やまんじゅうがあげられる。
まんじゅうは道元の『正法眼蔵』にも登場し、遅くとも鎌倉時代の1200年代の中頃には伝えられている。しかし、内容は不明な点が多く、最初はあんのな い、いわゆる中国のまんじゅうで、のちに野菜をあんにした菜まんじゅうあるいは砂糖まんじゅうが登場する。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国和菓子協会 藪 光生))