7月8日。今日は中国茶の日
7月8日はNPO法人日本中国茶協会が制定した中国茶の日。中国語の「7(チ)」、と日本語の「8(ヤ)」の発音を組み合わせて語呂合わせをしたことに由来する。
その酒類は800種。多様な製法でつくられる中国茶
中国茶は日本のようにほぼ緑茶一色となってしまったのと違って多種多様である。産地ごとに特徴のある茶づくりが行われており、地域によって飲まれて いる種類も違う。生葉を蒸したり、釜炒りすることによって発酵を止めてしまう緑茶と違って烏龍茶などの半発酵茶や緑茶の後発酵茶(普茶(プーアール) など)もある。ジャスミン茶のように花香をつけたお茶も好まれている。
分類方法としては色による方法と、発酵の有無による方法がある。色による分類としては1 紅茶2緑茶3青茶4白茶5黄茶 6黒茶の6つである。紅茶、緑 茶については比較的わかりやすいが、ジャスミン茶は緑茶に分類される。いったん緑茶をつくった後でジャスミンの花香をつけるのが主な製法だからである。しかし、緑茶を後発酵したプーアール茶は黒茶に分類されている。烏龍茶は青茶である。白茶は白毛を帯びた茶の芯だけを特殊加工したもので「銀針白毫」 がとくに有名である。黄茶は特殊なお茶で「君山銀針」などが代表格である。
これらの分類を便宜的に「色による分類」と書いたが、本当は「成分による分類」である。それぞれの茶の製造過程での緑色色素(Flavonols)の酸化の程度によって分類されたもので、製法が似ているとFlavonolsの酸化度もあまり差がないといわれている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:井口勝啓))