新型コロナ:国安青果、平家谷そうめん流しをサポート
例年、ゴールデンウイーク前から8月末ごろまで愛媛県八幡浜市で開催されている「平家谷そうめん流し」が新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在オープンのめどが立っていない。
同そうめん流しは地元老人会が運営し、ニジマスの釣りを楽しみ、釣った魚は1尾300円で、その場で塩焼きで食べられるのが名物となっている。
すでに養殖業者にニジマス1万5000匹を発注。4000匹ほどがいけすに放たれ、延期中も毎日100匹ほどが補充されてくる。「ニジマス1万5000匹をキャンセルすると養殖業者がつぶれてしまうし、このままにしておくと老人会が困る」として愛媛みかんなど果物の卸売りを営む「国安青果」が同老人会からニジマスを仕入れ、冷凍販売を開始した。
加工を行ったのも同市の「えひめシーフードサービス」とオール地元体制で支援に当たる。真空パックした上で細胞を壊さないCAS冷凍にし、同社が楽天市場内に開設する「愛媛フルーツビレッジくにやす」のほか、地元道の駅などで販売している。
「魚の数が多く、消費者の方・個人の方への販売だけではなかなかさばききれない。業務用のお声掛けいただければありがたい」(同社)とした。問い合わせは0894・36・2200まで。
(服部泰平)