ワイン特集 ワインと料理 中国料理「唐人飯店」
四〇年来、四川料理としてやってきたが、最近では宴会料理を中心に洋の素材、盛りつけなど新しい手法を取り入れている。
中華には紹興酒という図式を、ワインを入れることで新風を吹き込み、「あくまで基本は中華だが、フランス料理の味つけ、繊細な盛りつけなど、中華にない良さを取り入れたいが、崩した無国籍にはしたくない」とする。
かつてシェフをしていた欧風中華料理店とフランス料理店で得たノウハウを、中華料理に肉付けさせ、生かしている。
「しつこい料理にはワインが合う」として煮込んだり、ドリンク用としてドイツワインをすすめており、今後は、日本のマス、イワナなどの川魚を使った懐石風料理にも挑戦したい」と意欲的。
現在、発足して一年になる若手料理人の会「中国料理研究親睦会菜譜会」に所属し、後輩育成と自己研鑚を積む。