いずみ製菓、多店舗化を加速 今年度5、6店目標
【名古屋】米菓をはじめスナック菓子や手延麺「和泉そうめん丈山の里」の製造・販売、さらに麺類を主体とした御食事処であるFFの「手延麺御食事処 丈山の里いずみ庵」などを多店舗展開しているいずみ製菓(株)(愛知県安城市、0566・92・3888)は、経営三本柱の一つである外食部門を強化していく。今年度は五、六店舗展開するほか、来期以降も上限一〇店舗を目標に積極的に展開することで、今世紀末にはグループ全体の売上げを二〇〇億円にもっていく方針だ。
手延麺を生かしたFF店「手延麺御食事処 丈山の里いずみ庵」は現在、愛知、岐阜、三重、静岡の東海四県下をエリアに直営二七店、FC二二店を展開している。景気低迷の中、同業他社の出店攻勢が積極的に行われており「当社も名古屋市内のほか、尾張、三河地方などを主眼に守りの展開ではなく、攻めの展開を行っていく方針」(沓名章浩専務)として、今年度直営店を中心に五、六店展開する方針。
展開の標準規模は敷地三〇〇坪、建坪六〇坪、客席一〇〇席と「バブル期に比べると若干小規模」(同)となっている。
メニューは、独自の製法を生かした腰があり、なめらかで煮崩れしない、おいしい手延麺を使ったそうめん、そばなどの麺類を主体にご飯ものなど約六〇アイテム。客単価もバブル期より二〇〇~三〇〇円下がった一一〇〇円前後。一店当たり年間一億円強の売上げ見通しだ。
今期(平成8年8月期)は前年対比横ばいの一二〇億円の売上げを見込んでいるが、FF店の多店舗化などで二一世紀までにはグループ全体で二〇〇億円を売上げる企業にもっていく方針。