オリーブオイル特集・各社の動向 モンテ物産=シェアより利益重視

1996.03.18 97号 24面

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 モンテ物産

関係者から時期尚早だといわれたが、昨年12月にオープン価格を導入し、流通段階の中間マージンをカット。昨年10~12月の異常気象で市中在庫が半減したと見ている。現在市場では五〇〇ミリリットルが九〇〇円平均で販売されているが、この一年でランニングコストが二倍以上にはね上がり、レートも一〇〇リラ=七円(円高時一〇〇リラ=五円)の円安で、これ以上オリーブオイルの値段が下がらない。

オリーブオイル最大手の同社では、扱う「ベルトーリ」ブランドの市場シェアが大きすぎる分、量の確保が難しい。保留在庫ができず、輸出業者からもFOB価格の差し替えが一〇日おきに送られてくる。今後の課題としては、「FOB価格に合わせて、全国価格を徹底して、シェアを落としても利益の確保をねらう」(同社関根課長)。

輸入量は九六年度が一二〇〇t(九五年度一五八〇t)と三〇%程度減少する見込み。市場では業務用七割の同社、九六年は家庭用が四割と一割増の予定だが、「消費者が高くても健康を重視するのか」がカギとなってくる。

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