アサヒ飲料、「カルピスウォーター」30周年 復刻商品で感謝を 冷凍できる設計に
アサヒ飲料の「カルピスウォーター」=写真(左)=は今年、30周年を迎えた。1991年2月に「いつでも、どこでも飲める『カルピス』」としての発売以来、ユーザーに愛されてきた。今年1~5月の「カルピスウォーター」の販売推移は、注力する500mlPETがけん引しているという。6月8日に同ブランド30周年記念商品として発売した「『カルピスウォーター』レモン」(PET490ml)=同(右)=の販売数量が発売から3週間となる同月29日時点で1080万本(45万箱)となり、好調に推移。8月3日には発売30周年限定復刻デザインパッケージ(350ml缶)の復刻缶を発売するなど、30年間の感謝を伝えながら、さまざまな施策でアニバーサリーイヤーを盛り上げる。
91年の発売初年度には2050万箱を超え、92年に約2500万箱と最高実績を記録した「カルピスウォーター」は発売以来“すっきり、爽やかな”「カルピス」をごくごく飲めるという価値を訴求し、ユーザーの支持を集めてきた。3月2日には、この味わいの追求のため、甘さと香りをブラッシュアップしている。
30周年限定商品となる「『カルピスウォーター』レモン」は、93年2月に初のフレーバー展開品となった「『カルピスウォーター』レモン」の復刻商品となる。当時の商品コンセプトの“レモン水で作った「カルピス」”を現代版にアレンジしており、凍結レモンエキスを純水で希釈したレモン水を使用しており、冷凍でも楽しめる設計を施し、猛暑が予想される今夏にぴったりな商品となる。
田中孝一郎マーケティング二部乳性グループリーダーは「『放課後カルピス』の取組みなど、ブランドとして『高校生の青春』を応援していくことは変わらないが、今期は年間を通じ、30年間の感謝を伝えながら、一人でも多くの人に手に取ってもらえるように取り組んでいく。同ブランドは夏場に1~2本飲用するというライトユーザーが多く、以前は飲んでいたが、今は離れてしまったユーザーを取り戻すアプローチなどを行っていく。その一つが30周年限定商品の『レモン』などの展開となる。以前は楽しんでいたユーザーに懐かしく思ってもらうなど、30周年を振り返る施策を行い、さらなる成長につなげていきたい」と意気込みを語った。(本吉卓也)