ヒットの兆し:メルシャン「MOCK Bar」 ノンアル需要取り込み
メルシャンが6月29日に投入したアルコール分を含まないワインテイスト飲料「MOCK Bar(モクバル)」が好調だ。発売から約1ヵ月で、年間販売目標の約4割となる15万本を突破した。若年層を中心に、ノンアルコールであっても特別な感覚を得られる商品を飲みたいという需要を取り込んでいる。
ワインならではの余韻が楽しめるノンアルコールサングリア「モクバル」は、「オレンジ&マンゴーmix」と「洋なし&パインmix」の2種(各250ml)を揃える。近年、拡大する「あえて酒を飲まない人向けのノンアルコール飲料市場」に着目し開発。本格的な味わいでぜいたく感のあるノンアルコールサングリアとして発売した。
在宅時間が増える中、酔わずに自分の時間を楽しみたい人などに人気で好調に販売を伸ばす。ジュースやノンアルコールRTD(開栓してそのまま飲める飲料)にはない価値を提供し、ノンアルコール飲料の需要を獲得しているという。
ノンアルコールサングリアという新しいカテゴリーであることから、ワインの間口拡大に貢献する商品として量販店からの評価が高い。外食市場でもレストランやカフェなどの幅広い業態で、本格的な味わいやボトルのまま提供できる手軽さが好評を博している。(岡朋弘)