「第8回介護食品・スマイルケア食コンクール」表彰式 六甲バターを大臣賞表彰
●塚本浩康社長「今後も開発注力」
日本食糧新聞社が主催、農林水産省が後援する「第8回介護食品・スマイルケア食コンクール」の表彰式が7月27日、農水省講堂で開催された。農林水産大臣賞を受賞した六甲バター「チーズ屋さんのレアチーズケーキ抹茶40g」に、大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)宮浦浩司氏から同社代表取締役社長兼CEO塚本浩康氏に表彰状が贈呈された。
日本食糧新聞社杉田尚社長は「かむこと、飲み込むことが難しい方にとって、食べやすいだけでなく、おいしさ、見た目の美しさ、低栄養対策などの審査項目に基づき、特に優れた商品が選定、表彰されている。人生の最後まで口から食事を取って人間としての尊厳を保つことが食品業界の大きな使命であると思う。超高齢化社会の日本の食の素晴らしさを世界に広めることで地球上の人々を幸せにしたいと高邁な目標を掲げて本コンクールを開催している。2020年の介護食市場は834億円、16年の632億円から32%増加している」とあいさつした。
六甲バターの塚本社長は謝辞で、「2021年に介護食市場に参入、まずおやつに目を向けた。おやつは重要な補食であるだけでなく、食べる人の心の健康につながる大切なもの。食べた人が幸せになり、待ち望んでいる人がたくさんいる。おやつのシリーズを4品展開している。さまざまな工夫をして商品を作り上げることができた。これからも介護食に注力をして開発をしていきたい」と述べた。
金谷節子審査委員長は総評で「私たちの扱う食は最も素晴らしい仕事。世界の人々に幸せを伝えていただきたい。食はすべてに優先する」と述べた。
審査委員長賞、大臣官房長賞の表彰も行われた。(小島麻由美)