ファミリーマート、「ファリコ」5店舗で焼き立てパン販売 高粗利商材に
(株)ファミリーマート(本部=東京都豊島区、03・3989・7670)は、17日から既存の「ファリコ」五店舗で店内焼成のパンの販売を始めた。店内調製のどんぶり弁当に次ぐ差別化、高粗利益商品に育てる。
「ファリコみずむらや池上店」(都内大田区)は、5月15~16日に店内改装を行い、17日新装開店に向け一万枚のチラシを配布した。焼き立てパンの陳列ケースはレジカウンターに組み込み、ケースの後にオーブンと作業台を置き、効率的に陳列ケース背面から商品補充ができる配置とした。客は好きなパンをトレーに取り精算する。焼き立てパンは一六種類。焼き立てパンにコロッケやフランクフルトをサンドした調理パン、食パンに生卵をのせてオーブンで焼き上げたトーストなど、ボリュームのあるパンが人気という。21日まではオープンセールとして七品目を五〇円引きで販売した。
焼き立てパン導入を機に従来のメーカーパンは食パン、ロールパン中心に陳列スペースを二分の一に絞った。
焼き上げは朝・昼・晩の繁忙時間の合い間に行う。ホイロ後、冷凍した生地にトッピングなどの最終仕上げをしてオーブンで焼き上げる。
本部では年商一億円、売上げ構成比は酒類二〇%、店内調製品(どんぶり弁当、焼き立てパン)二〇%、CVS商品六〇%、平均粗利益三〇%以上で営業利益九〇〇万~一〇〇〇万円を確保できる店づくりを目指す。
小型CVSのコンセプトで店づくりをすれば、標準サイズのCVSとの競争では不利。“おいしい便利な店”というフードショップ色を強めることで坪当たり利益高の高い店づくりを行う。