信陽食品が「寒晒そば粉」開発・販売

粉類 1999.04.12 8514号 9面

そば製粉の信陽食品(株)(長野市、026・243・2915)は、「寒晒(かんざらし)そば粉」を開発、新工場の竣工に併せそば粉の多様的な用途開発と販売を強化する。

開発したそば粉は、北信濃黒姫山麓で契約栽培により生産された信州産玄そばを厳寒中、雪のなかでさらし、石臼でじっくりひいた製品。

越冬野菜と同じ原理で、そばの実も雪のなかでさらすと寒さに耐えるため「デンプン質」を増加させ、ほのかな甘み成分を醸成する。このため、一般のそば粉より味わい深いのが特徴。

作業に時間を要するほか、地元産の玄そばに限りがあることから限定で、キログラム当たり一二〇〇円で販売する。

同社は、現在本社製粉工場(長野市)の再構築を進めており、6月から本格稼働に入る。製粉能力は現在の二倍以上になるほか、品質も格段に向上するため生そば、加工用を含めそば粉販売を強化する方針。旧製粉工場は、食品工場に改修した後、そば関連製品の生産を行う予定。

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