亀田製菓がコメの乳酸菌で「植物性乳酸菌ヨーグルト」発売
亀田製菓(株)(本社=新潟県中蒲原郡、025・382・8880)は、コメから分離した同社独自の植物性乳酸菌を使用して生乳とコメを発酵させ作った日本初の「植物性乳酸菌ヨーグルト」=写真=を新潟県内で発売した。新製品は、これまで同社が米菓の研究開発で培ったコメの加工技術をもとに、農水省食糧庁の研究委託事業として開発したもので、「ゆめごはん」に次ぐ同社ヘルスケア事業の一環の商品。
通常のヨーグルトは、動物性乳酸菌で発酵させて製造するが、新製品に使用する植物性乳酸菌は「L〓カゼイ KAMEDA(ラクトバチルス・カゼイ・カメダ)」と名付けられたコメで増える乳酸菌で、同社と植物性乳酸菌研究の権威者、東京農業大学菌株保存室の岡田早苗教授との共同研究により開発され、同製品一個に約一〇〇〇億個入っている。
同社によると、これまでの研究結果から、同製品の整腸作用が高いことに加え、この菌が抗がん作用と関係の深い抗変異原性(細胞が突然変異を起こしたり、がん細胞化するのを抑制する働き)が優れていることも、試験管レベルの実験でわかっており、日本食品科学工学会(3月29日)で発表するとともに同学会誌へ投稿したという。
商品概要は、商品名「植物性乳酸菌ヨーグルト」、価格=オープンプライス(実勢価格一二〇円前後)、量目=一二〇g。亀田製菓(株)が販売、製造は(株)塚田牛乳が行う。