ニッカウヰスキー、新しい“顔”「竹鶴」シリーズを発売
ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)は、創業者・竹鶴政孝氏の名前を冠したピュアモルトウイスキー「竹鶴一二年ピュアモルト」(四〇度・六六〇ミリリットル・二四五〇円)を11月9日から全国で発売する。通常五〇〇〇円以上の価格帯で販売される一二年ピュアモルトを二四五〇円で発売、ピュアモルトながら軽くて飲みやすい味わいにすることで、「“より多くの人に本格的ウイスキーを飲んでもらいたい”という創業者の夢を実現した」(由井大三郎社長)もの。初年度販売目標は二〇万ケース。洋酒メーカーとしての同社のブランド力と二〇〇一年に完全親会社となるアサヒビール(株)の営業力で、国産洋酒市場でのシェア拡大を図る。また、同時に長期熟成ブレンデッドウイスキー「竹鶴三五年」(四三度・七五〇ミリリットル・五万円)を発売、来春には、「同一七年」「同二一年」も発売する。「竹鶴」ブランドを充実・確立し、業務用・ギフト市場向けの柱、同社ウイスキーの主力商品として育成していく考え。
「竹鶴一二年ピュアモルト」は、北海道余市蒸溜所と宮城県仙台蒸溜所で一二年以上熟成させた上質なモルトで仕上げたピュアモルトウイスキー。上質でクセのないモルトだけを厳選、上質な香りはそのままに、クセのないさわやかな味わいを実現した。ボトルキープが主流となっている業務用市場向けに、二四五〇円の低価格で発売、「七〇〇〇~八〇〇〇円でのボトルキープを実現する」(同)。
広告・PRでは、創業者・竹鶴政孝氏を前面に押し出し、同社の歴史・企業理念をアピール、新聞・雑誌テレビを通じ、企業広告的PRを行っていく。「竹鶴」のwebサイト立ち上げや大量のミニチュアボトルサンプリング、料飲店を使用した試飲スペースの設置などで、消費者との接点・飲用機会を作り、「味と価格に納得してもらう」(岡田正昭営業本部長)方針。
第一弾として、10月30日から11月8日まで、同社一階ホールに期間限定の無料試飲スペース「竹鶴BAR」をオープンする。今後、同様のスペースを銀座、仙台、札幌など全国各地に展開していく予定。
同時発売の「同三五年」は年間七〇〇本の数量限定商品。来春発売の「同一七年」は約五〇〇〇円、「同二一年」は約一万円の予定。いずれも、業務用・ギフト市場向け商品。