古代エジプトではピラミッドを造る人々の元気のモト。旧約聖書や、日本では「古事記」「日本書紀」「源氏物語」にも登場するにんにく。世界の人気者は現代でもイタリアン、フレンチ、中国・韓国料理など、さまざまな料理の名脇役さん。イタリアンや中国料理などでは、油が冷たいうちにみじん切りを入れて弱火で炒めるのがコツ。火が強すぎるとすぐ焦げてしまう。

あの匂い、粒のままではほとんどしないのに、どうして料理は……と思ったことはありませんか。これはすり下ろした時に化学反応が起こり、匂いの素、アリシンに変化するため。アリシンは鉄やビタミンＢ１の吸収を高める。一度に大量に食べるとそのパワーゆえ、腸内の有益な菌まで殺してしまうので、大人は１日２～３片、子供は１～２片を目安に。

匂いを消すには、乳製品やタンパク質の多い食品と一緒に食べる、食後に緑茶を飲むなど。外の皮がしっかり重なって重みがあり、白くふっくらしているものを選ぶ。保存はネットに入れ、風通りの良い日陰に吊して。