飽食の裏側-食の再点検:食品添加物(基礎編)
「うまい、早い、安い」。コンビニ弁当は超お手軽で、超人気。独身男性は日常の食事の41%を出来合いの弁当で済ませ、購入先の88%がコンビニだという。食べ物は人体に栄養をもたらし、健康を維持し、そして元気に過ごす活力の元だ。でもこのコンビニ弁当、栄養、健康、元気という点では問題はないのだろうか。
どこでも手軽に手に入る卵サンドイッチ。コンビニで購入した同日製造の物と手作りの物、その日のうちに両方を開封した。同じ条件下で七日経過した、その結果は?
三日目、両方のサンドイッチから異臭が出始めた。しかし外観はパンのパサつき以外は目立って変化なし。五日目、手作り卵サンドイッチの卵が溶け始め、パンにもカビが生え始める。コンビニで購入したサンドイッチには、多少の異臭はあるがほとんど変化がない。変化のない理由はもちろん食品添加物による。現在、食品添加物は厚生省によって規制されている。摂取してから短期的に健康を害する「急性毒性」のある添加物や、微量ながら長期的に摂取する「慢性毒性」のある添加物は、使用基準を厳しく定め人体への影響は心配ないとされる。
食品添加物の代表選手、保存料(防腐剤)は、食品に含まれるタンパク質や脂肪などを分解する微生物の働き、増殖を抑制して腐敗を防ぐ。中には安息香酸やソルビン酸など毒性の強いものも多い。また頻繁に使用されている着色料の赤色102号や黄色4号などのタール系色素は現在発ガン性が疑われている。最近では天然着色料が増加している。
現在認可されている食品添加物の安全性が、将来覆されることがないとはいえない。自分の安全は自分で守るしかない。