気になる話題:ダノン健康・栄養普及協会が日本で活動本格化
フランス最大の食品会社であるダノン・グループはダノン・インスティテュートを組織し、日本でも昨年12月に「ダノン健康・栄養普及協会(ダノン・インスティテュート・ジャパン、略称DIJ)」を設立。今年から正式に活動を開始した。
ダノン・インスティテュートはダノングループが世界各国に設立している非営利の学術組織。食に関する研究を支援したり、健康と栄養に関する様々な情報を専門家に提供したりと、その国の人々に貢献することを目的とする。日本組織は世界で一五番目の設立となった。事務局はカルピス(株)(東京・恵比寿)内に設置し、主な活動は(1)種々の生活習慣病の予防などを対象とした研究助成(2)健康・栄養に関する種々のフォーラム・シンポジウムの開催(3)医学関係者などへ教育資料の作成・配布‐‐を行い、日本及び世界の人々の健康増進に貢献するということだ。すでに第一回ダノン健康・栄養フォーラムが11月13日に栄養士、医師を対象に盛況に行われた。
また、世界各国の栄養関連の研究促進・奨励に努め、人間の健康全分野に貢献する研究をした個人や団体を選び表彰する「ダノン国際栄養学術賞」も設立。第一回は一九九七年に米国のバーノンR・ヤング博士、今年の第二回はスウェーデンのライフ・ホールベルグ博士が受賞している。
ダノングループは本社をフランス・パリに置き、食品売り上げでは世界第六位、ヨーロッパでは第三位に位置する企業。また部門別売り上げではヨーグルト、チーズなどの乳製品とビスケットで世界第一位を誇る。日本でもチーズ製品の「プチダノン」、ヨーグルトの「ダノンヨーグルト」、カルピスチルド製品の「カルピスウオーター」などで知られている。