ザックリわかるバナナの歴史 知って食べたらもっとおいしいもっと楽しい
長い長い歴史を持つバナナ。私たちがこれほどバナナに親しむようになったあゆみを、編集部がアトランダムに選んでみました。今日からあなたも「バナナ ツウ」!
紀元前1万~5千年 バナナの栽培始まる
15世紀 ポルトガル人がバナナを発見
1569年 織田信長にバナナを献上
1680年 松尾芭蕉、「芭蕉庵」に住む
1903年 日本で正式にバナナ輸入開始
大正末期 門司でバナナの叩き売り始まる
1962年 童謡「とんでったバナナ」誕生
1963年 バナナの輸入自由化
2001年 「8月7日、バナナの日」制定
2004年 バナナが消費量日本一果物に
2008年「朝バナナダイエット」ブーム
◆バナナを初めて食べた日本人は
1569年、イエズス会の宣教師が織田信長にバナナを献上したのが始まりとされる。ポルトガル人が15世紀にバナナを発見し、大西洋を経てアメリカ大陸へ伝わり世界で広く栽培されるようになった。
◆バナナの栽培はいつ始まった
紀元前1万年~5千年頃から東南アジア地域で、偶然できた種のないバナナの苗が栽培されていたという。その後、インドや東アフリカなどに伝わった。
◆バナナが初めて輸入されたのは
日本で正式に輸入が始まったのは1903年(明治36)。台湾の商人が神戸に持ち込んだのが始まり。昭和30年頃までは高級品として1房250円(現在の7500円)程度で流通していた。
◆松尾芭蕉、ペンネームはバナナ!?
バナナの和名は実芭蕉(ミバショウ)。日本本土では食用ではなく観賞用として植えられた。江戸時代の俳諧師、松尾芭蕉は1680年(延宝8)江戸・深川に庵を結び、庭に植えた芭蕉の木にちなんでペンネームとして名乗った。
◆いろいろな国のバナナが登場したのはいつごろ
1963年(昭和38)バナナの輸入が自由化され、台湾に加えエクアドルやフィリピンなどのバナナも流通するようになった。現在、輸入バナナの約9割はフィリピン産。
◆バナナの叩き売りが生まれたのは
大正末期、台湾から門司港へ大量に荷揚げされたバナナのうち、運搬中に熟してしまったものを手早く換金するため、露店商らが巧みな口上で売りさばいたのが始まり。
◆「とんでったバナナ」の歌はいつできた
1962年(昭和37)JASRAC No.055-0523-2 作詞:片岡輝 作曲:櫻井順。NHKのテレビ番組「おかあさんといっしょ」でおなじみに。
◆バナナが消費量日本一になったのは
輸入開始から約100年後の1999年、バナナの日本人1世帯あたり消費量は、りんごを抜き2位となり、2004年にはみかんを抜いてトップとなった。
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「熟れっ子バナナ」は、気候や土壌など環境適地であるフィリピン・ミンダナオ島の高い山にある農園で、育てる人の愛情と日射しをたっぷり浴びて栽培されたバナナ。味、香り、食感とも最高水準、まさにバナナ界のセレブです。