百歳さんこんにちは:神奈川県・佐藤茂さん(101歳)
「不良少年で、悪ガキでした」
一番の好物は寿司
神奈川県横浜市綱島のケア付き高齢者賃貸マンションに住んでいる佐藤茂さん(101歳)。「不良少年で、ガキ大将。卒業証書はもらっていません。けれど、私のこれまでの人生は“運”が良かったのです」と笑顔をまじえて語る。
●ガキ大将、満州に渡る
生まれは東京・向島。「聞くところによると、きょうだいは12人だったようですが、私が覚えているのは7人です。家は昔から貧乏でした。中学時代はろくに学校に行かず、ガキ大将でした。16歳で高等商業学校に入り、2年後、大学入学の直前に、満州に渡っていた中学時代の恩師から呼ばれて、ふたつ返事で満州に行きました。けれど、事前に両親に相談していなかったので勘当されてしまいました」。
満州では軍属として食糧の調達を主な任務とした。
●運の良さをしみじみと思う
31歳の時に終戦で帰国。友人の紹介で日本軽金属に入社し、その後ベニヤ板の会社を妻の兄と立ち上げたものの3年で倒産。
「しばらく遊んでいたら、戦時にシンガポールで出会った陸軍大尉が、その時勤務していた朝日生命を世話してくれたのです。その大尉は私の入社時は部長でしたが、後に副社長にまでなった人でした。私は60歳の定年退職時には支店長を任されていました。不思議な縁です」と“運”の良さをしみじみと語る。
●アロエジュースが長寿の秘訣!?
根が親分肌の茂さんは、朝日生命時代には部下の女性に人気があった。「いまも、当時の女性の部下が2人、毎月訪ねて来てくれます」と相好をくずす。
健康法は特に心がけていないというが、食べ物の好き嫌いはなく何でもおいしくいただく。「マンションで出されるメニューは塩分控えめで少しもの足りないけれど、頑張って食べています(笑)。長寿なのは、妻(02年他界)がずっと手作りしていたアロエジュースを飲んでいたおかげかもしれません」と亡き妻を懐かしむ。
寿司が大好物。マンションのオーナーが年に1度、寿司パーティーを開催する時には満面に笑みを浮かべて「乾杯!」している。
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