特集 清掃・洗浄・殺菌2021:解説2=貝殻焼成カルシウムによるバイオフィルムの除菌
ホタテ貝殻の加熱処理と加熱処理後(1000℃、1時間)
◆貝殻焼成カルシウムによるバイオフィルムの除菌
貝殻の主成分である炭酸カルシウム(CaCO3)を高温で焼成することにより生成される酸化カルシウム(CaO)は抗微生物活性を発現する。本稿では、CaOを主成分とする貝殻焼成カルシウムのバイオフィルムに対する除菌効果や、食品分野への利用について概説する。
神奈川工科大学 健康医療科学部管理栄養学科 食品衛生学・微生物制御学講座 教授 澤井淳