独創の秘訣(6)人と異なることをやる

2013.09.01 197号 09面

 電気化学的に酵素コラーゲン膜を作る方法を国際発酵工学会議で発表したところ注目された。酵素膜の新しい利用について考えている時に、相澤益男博士(前東工大学長)から酵素電極の論文を見せられた。これを見た途端に、酵素コラーゲン膜は酵素電極に使えると思った。  早速、カタラーゼ(過酸化水素を分解する機能を持っている酵素)を固定した膜を調製して相澤博士に渡してから渡米した。これが初めての過酸化水素電極として1974年に英文の国際学術雑誌に掲載された。

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