日清シスコ、菓子・シリアル融合で新たな価値を創造

菓子 ニュース 2019.08.23 11928号 01面
豊留昭浩社長(中央)と「なでシスコ」メンバー

豊留昭浩社長(中央)と「なでシスコ」メンバー

日清シスコの豊留昭浩社長は、シリアル市場の動向を「間食の朝食化」と「シリアルの間食化」すなわち「菓子とシリアルのボーダレス化」が始まっていると分析した上で、今後の方向性を、菓子のおいしさとシリアルの健康を「ハイブリッド」させ「新しい価値を創造する」との考えを秋季新商品発表会で示した。

同社は、「創業事業としての菓子と成長事業のシリアル」の両輪でこれまで成長を続けてきた。菓子(おいしさ)とシリアル(健康)を融合し、菓子・シリアル両事業を持つ同社の強みを最大化し、同社にしか提供できない新たな価値創造を行う。今秋、蛯原友里と共同開発した「スイーツミーツグラノーラ」や「ドーナツマート」などを具現化し提案。さらに、これらの開発は、同社の女性社員による全社横断プロジェクトチーム「なでシスコ」メンバーの意見を取り入れて行われた。

同チームは、16年に日清食品グループ内のダイバーシティアワード金賞を受賞している。このほど開かれた新商品発表会では、マーケティング部広報担当の風野亜希子氏が、今秋季マーケティング施策全体の説明を行った後、マーケティング部第1Gの大城幸恵氏、谷口愛氏、同第2Gの石川智代氏、関根智代氏、高橋晶子氏がそれぞれ担当商品を紹介。蛯原友里と共同開発した「Sweets meets granola 濃厚ショコラ」「同濃厚フランボワーズ」(9月30日発売)は、ご褒美スイーツグラノーラがコンセプト。本格的なスイーツのおいしさや満足感にこだわった、これまでにないタイプのシリアルとして朝食におけるスイーツ需要に対応し食シーンの拡大を目指す。

「DonutMart くちどけグレーズド」(同)は、ドーナツ専門店で定番のグレーズドドーナツをミニチュアにした形状や味わい、サクッとふんわりした食感とくちどけにこだわった「ドーナツ風シリアル」。朝食だけでなく罪悪感が少なめのギルトフリーなおやつとしても楽しめる。「こんがりブレッドシリアル アップルシナモン仕立て」(9月17日発売)は、4月に発売したシリーズの新アイテム。

「チョコフレークプレミア クラッシュアーモンド」「同ラム&レーズン」(9月24日発売)は「自分のご褒美」「大人向け」をキーワードに開発した、新しい具入りタイプのチョコフレーク。「ココナッツサブレ」シリーズ(9月9日発売)は、主力の「ココナッツサブレ」「同〈トリプルナッツ〉」「同〈発酵バター〉」のパッケージデザインを一新。内袋は、持ち運びしたくなるようなキラキラと鮮やかな4種類のデザインを揃えた。リニューアルに合わせ、ココナツの配合量を増量しココナツ風味を向上。さらに、サブレをひとくちサイズに焼き上げた「ココナッツサブレミニ 75g」「同〈発酵バター〉75g」を新発売。(青柳英明)

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