タイ 10年超の保管米売却、不安視も

総合 ニュース 2024.08.09 12803号 06面
インラック政権(当時)が進めたコメ担保融資制度で倉庫にうずたかく積まれたタイ米=2013年、西部カンチャナブリ県提供

インラック政権(当時)が進めたコメ担保融資制度で倉庫にうずたかく積まれたタイ米=2013年、西部カンチャナブリ県提供

 2014年の軍事クーデターで政権を追われたタイのインラック元首相が国外逃亡するきっかけとなったコメ担保融資制度をめぐり、10年以上にわたって国内で保管されてきた古米がタイのコメ業者に売却される見通しとなった。政府は「安全性に問題はない」とするものの、専門家らの間ではカビによって生成される毒素アフラトキシンが残存されている可能性があるとして不安視する意見が広がっている。タイ商務省は保管米が食料事情に苦しむアフリカ諸国に輸出されるとの見通しを語るが、売却話には不透明な利権の臭い

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら