タイ、農家の収入増へ 国や食品メーカーの取り組み広がる
タイの青果店には色とりどりの果物が並ぶが、その生産性や農家の収入は驚くほど低い＝24年6月11日、タイ・バンコクで小堀写す
国内労働人口の4割がいまだ従事しているとされるタイの農業で、国によるDX推進や流通合理化などに食品メーカーの活動も加わる形で農家の収入を増やそうという取り組みが広がっている。農業従事者は国民の食と健康を守るという重要なポジションにいながら、都市労働者に比べて生産性や手取り収入が極めて低いという境遇に据え置かれてきた。時には選挙での得票を狙って政党や政治団体が一時金の支給など大衆迎合策を展開したこともあったが抜本的とは言い難く、解決は先送りされてきた。今度こそ本当の地位向上に
