みやぎ生協、宮城県産ホヤの消費拡大キャンペーン 今季5割増推移

キャンペーン 小売 2023.06.30 12602号 09面
販売を応援した“ほやドル”の萌江ちゃん

販売を応援した“ほやドル”の萌江ちゃん

 【東北発】みやぎ生活協同組合(みやぎ生協)は、昨年に引き続き「宮城県産ほや」の消費拡大キャンペーンを実施、6月17、18日に10t、県内全店で販売した。6、7月は出荷最盛期で、23年シーズンのホヤは4年子中心に実入りがよく、消費拡大を狙って企画した。輸出規制や福島第一原子力発電所のALPS(多核種除去設備)処理水海洋放出など、漁業不安も顕在化している中で、みやぎ生協は生産者と連携し販売強化に取り組んでいる。

 生鮮のPB「めぐみ野」として13年志津川湾戸倉産から販売を開始、18年には出荷できないサイズのものを加工品にして開発、時期以外にも県産ホヤをアピールする。原発事故後に大口の需要先だった韓国への輸出が禁止され販売先を失っている。厳しい状況が続くが、何よりも県内消費者に食べてもらうことが最優先としている。

 17日は今朝取り殻付きが1個88円で提供され、塩釜栄町店ではホヤを全国に発信している“ほやドル”の萌江ちゃんがPRし、販売に一役買っていた。土井健志水産部門統括は「生が苦手な方もいるが、蒸し、燻製、炙り、しそ味などの加工品でおいしく食べられる。さまざまな取組みで今シーズンは前年比50%増で推移している」と語った。(三沢篤)

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