ファミリーマート、フラッペで女性集客 コーヒー利用促進も

小売 ニュース 2019.05.08 11873号 10面
4000万食超えを目指す(右が木内智朗部長)

4000万食超えを目指す(右が木内智朗部長)

ファミリーマートはコーヒー用マシンのミルクで仕上げるフラッペシリーズで、女性客の拡大を図る。フラッペの客層は6割が女性で、20~40代がボリュームゾーンという。昨年は10代を狙った限定フレーバーで裾野を拡大、今シーズンはあらためて中心客層の利用促進に取り組む。

4月26日にはストロベリーとチョコレートをリニューアルした。カフェフラッペと合わせ定番3品として展開する。6日には限定品のバナナジェラート、チーズケーキフレーバーを投入する。カップ氷の提供は赤城乳業とロッテが行う。赤城乳業は氷の粒子を均等にする技術を定番品などに活用、ロッテは微細氷によるねっとりとした食感をジェラート系フラッペに生かす。

フラッペは、購入したカップ氷を押し崩してからコーヒーマシンでミルクを注ぎ、かき混ぜて完成。作り方の浸透を目的にしたTVCMを展開、理解が進むことで新規獲得の余地は大きいとみる。

昨年は17フレーバーを展開、今年も限定品を毎月予定する。販売計画は数量ベースで前年比5%増、4000万食突破を目指す。

また、フラッペをきっかけにカウンターコーヒーの利用を促進する。木内智朗ファストフーズ部長は「カウンターコーヒーの利用客は、フラッペの男女比と真逆になる。9月中に全店導入となる新型マシンは、ふわふわのミルクフォームが特徴だ。フラッペを通じてコーヒーマシンについても理解していただき、カフェラテの購入につなげたい。コーヒーだけを売ろうとしても、男性客から広がりづらい」と語る。(宮川耕平)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら