大塚食品、「クリスタルガイザー」50%リサイクルPETを投入 持続可能な社会貢献

飲料 ニュース 2021.04.07 12211号 12面
50%リサイクルPETボトルを展開する「クリスタルガイザー」(写真は700mlPET)

50%リサイクルPETボトルを展開する「クリスタルガイザー」(写真は700mlPET)

 大塚食品は、大塚グループのCGロクサーヌ社(米国)が製造するカリフォルニアのマウント・シャスタの湧水を直接ボトリングしたミネラルウオーター「クリスタルガイザー」に50%リサイクルPETボトルを導入し、4月から全国で順次展開する。今回の導入により、一般的な石油由来100%のPETボトルと比較して、ボトル1本当たりのCO2排出量を約30%削減できる見込みとなり、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 米国カリフォルニア州で販売シェアナンバーワン(500ml・ガロンサイズ)を誇る「クリスタルガイザー」を製造しているCGロクサーヌ社は米国の飲料メーカーで初めてPETボトルリサイクル処理の自社工場を18年から操業開始している。同工場は、年間約10億本分のPETボトルを処理する能力を備えており、リサイクル原料を50%使用した「クリスタルガイザー」を米国で販売している。今回日本で販売する50%リサイクルPET製品も同社で製造しているものとなる。

 大塚食品は1994年に「クリスタルガイザー」の輸入販売を開始以来、日本最軽量(20年12月同社調べ/対象は国内の主要な飲料製品)のキャップや軽量ボトルを採用してきた。「クリスタルガイザー」のキャップの重量は約1.3g、ボトルの重量も発売当時に比べ約50%軽量化している。

 また、政府が展開する国民運動「COOL CHOICE」に賛同し、飲料市場初の「COOL CHOICE」のロゴをパッケージに入れたボトルの導入など日本の飲料市場において、環境に配慮した活動を積極的に推進してきた。

 なお「COOL CHOICE」とは、2030年度の温室効果ガスの排出量を13年度比で、26%削減するという目標達成のために、省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促す国民運動となる。

 大塚グループは持続可能な社会の実現を目指し、PETボトルを中心とした取組みに関する「大塚グループ プラスチックステートメント」を20年に制定した。「2030年までにPETボトルにおけるリサイクル原料および植物由来原料の使用割合をグローバルで50%以上」とするなどの目標を掲げ、環境配慮などの社会課題の解決に取り組んでいる。(本吉卓也)

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