キリンビバレッジ、熱中症対策に注力 CSVの実現目指す

飲料 ニュース 2021.06.16 12244号 04面
希釈タイプの「キリン世界のKitchen からソルティライチベース」

希釈タイプの「キリン世界のKitchen からソルティライチベース」

 キリンビバレッジは、21年も全国で「熱中症対策啓発活動」に取り組む。社会課題となる熱中症の解決を目指し、同社の熱中症対策飲料「キリン世界のKitchenから ソルティライチ」などの販売や取引先との連携を通じて、CSVの実現を目指す。

 同社は全国の地方自治体や官公庁、企業、民間団体が官民一体で取り組む「熱中症予防声かけプロジェクト」と連携し、活動に取り組んでいる。同プロジェクト主催の資格となる熱中症対策アドバイザーを、全国の営業担当社員を中心に112人が取得しており、今年度は新たに125人が資格取得予定となるという。同アドバイザーは、各地で「熱中症対策セミナー」を実施し、熱中症に関する知識や熱中症対策の啓発を行っていく。

 21年は、同セミナーへの社員の派遣の継続や全国の小学校へ熱中症対策啓発冊子30万部の配布に加え、小学校保健室へ「キリン世界のKitchenからソルティライチ」サンプリングなどの活動を予定している。

 小川絵里子営業部価値営業推進担当熱中症対策アドバイザーは「21年の夏季気温は平均並みか高いと予想されており、在宅時間拡大による運動不足やマスクと過ごす夏になると予想される。マスクをしていると、喉の渇きが感じにくくなるため、こまめな水分補給が必要になる。水分に加え、塩分を摂取することが熱中症対策として、さらに大切になる」と語った。

 熱中症対策飲料として、同社が展開するのが「キリン世界のKitchenから ソルティライチ」となる。「世界の台所から知恵と工夫を伝承し、家族を気遣うおいしさの可能性を広げる。」をブランド・パーパスとして掲げており、(世界の)「台所の家族を想う知恵で、おいしく熱中症対策。」を同ブランドで取り組む。

 橘美佳マーケティング部ブランド担当部長代理熱中症対策アドバイザーは「ニーズが拡大する希釈タイプ『ソルティライチbase』を使用したアレンジレシピをホームページでも提供。子どもでもくわえやすい『パウチ』タイプや500mlPET(6本パック)などラインアップを強化し、『おいしく熱中症対策』を訴求していく」と意気込みを語った。(本吉卓也)

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