サントリー食品インターナショナル、「右脳需要」応える強炭酸を発売

清涼飲料 ニュース 2021.07.09 12257号 02面
平岡雅文課長

平岡雅文課長

“五感で感じる強刺激”を提案する「THE STRONG 天然水スパークリング」

“五感で感じる強刺激”を提案する「THE STRONG 天然水スパークリング」

 ●バキバキボトルで五感刺激「THE STRONG 天然水スパークリング」

 サントリー食品インターナショナルが6月29日から新発売した「THE STRONG 天然水スパークリング」は“五感で感じる強刺激”を提案しているのが特徴だ。この“五感で感じる”という提案は、コロナ禍から、伸長する抗ストレスやリフレッシュを目的としたユーザーの感覚や直感による「右脳需要」に応えるものとなる。また、同品は炭酸の内圧の関係から通常では困難な見る、触るだけでも強刺激を感じられるようにボトル肩部が「バキバキ」にとがったボトル形状を実現するべく、同社の国内外の知見を結集した「インハウスデザイン体制」が生み出した新たな提案となる。

 同品の新発売に際し、平岡雅文ジャパン事業本部ブランド開発事業部課長は「プレーンの炭酸水に対する消費者インサイトの“刺激で覚醒させる強さ”や“刺激以外はいらない”というニーズに注目した。強炭酸の刺激による味わいはもちろん、ボトルの手触り(触感)などの五感で刺激を感じてもらおうと、炭酸入りの飲料では困難とされている、ボトル肩部が『バキバキ』にとがった形状をサントリーの知見、技術を総結集し、通常の5倍以上の試作を実施するなど試行錯誤を繰り返し、完成させた」と語る。

 このバキバキにとがった“山頂にある氷山”をイメージしたデザインを実現するには「困難が伴った」と山岸彩及サントリーコミュニケーションズデザイン部は語る。「氷の山から削りだしたようなバキバキした凹凸をボトルで再現するには、炭酸飲料の『内圧』がネックとなった(通常の炭酸飲料は『炭酸の内圧』の関係から、丸みがあるなめらかなボトル形状が主)。バキバキとした凹凸があるボトルデザインだと内圧に耐えられえず、中身充填時から配送の間に、熱や光によって中身の炭酸ガスが外側に徐々に膨張し、容器表面がツルツルになってしまう。この課題をクリアする強みとなったのが、国内外の知見の結集や『インハウスデザイン体制』という包材技術者やデザイナー、協力会社による横連携のユニークな商品開発体制だった。この体制により、通常の5倍以上の100パターン以上の試作を繰り返し、同ボトルデザインを実現することができた」と振り返る。

 なお同社は、ウィズコロナによる学びから得たユーザーの「右脳需要」に応えるため、おいしさはもちろん、感覚や直感に訴求する製品提案を行っている。今春リニューアルした「クラフトボス」のエンボスのボコボコとした質感によって“手なじみ”の良さを提案するボトルデザインもその一例となる。(本吉卓也)

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