アサヒ飲料、食品業界初のレーザーマーキング活用 完全ラベルレス化へ

飲料 ニュース 2021.11.24 12327号 02面
レーザーマーキング技術を活用した「十六茶」ダイレクトマーキングボトル

レーザーマーキング技術を活用した「十六茶」ダイレクトマーキングボトル

ラベルレス商品のラインアップ

ラベルレス商品のラインアップ

 アサヒ飲料は、リコー社のレーザーマーキング技術を使用した完全ラベルレス商品「アサヒ 十六茶」PET630mlダイレクトマーキングボトルを12月21日から、Amazon.co.jpで1200箱限定のテスト販売を実施する。同技術の活用により、従来のラベルレス商品で表示に使用していたタックシールやネックリンガーなどを使用しないことで、さらにエコでラクな完全ラベルレス化を実現することが可能となる。リコー社のレーザーマーキング技術を使用したラベルレス飲料商品は、食品業界で初めてとなる(同社調べ)。

 今回活用するレーザーマーキング技術は、レーザーにより、PETボトルのごく表面のみに加工を施すことで描画する技術となる。インクなどの不純物がないことから、リサイクル性を低下させることなく必要な情報を表現することができるのが特徴だ。

 11月中旬から、同社の富士山工場でリコー社の試験機を設置し、限定生産する。

 同社は「『100年のワクワクと笑顔を。』という社会との約束を掲げている。その実現を目指し、『健康』『環境』『地域共創』という三つのマテリアリティを設定し、CSVにおける重点課題領域と位置付け取り組んでいる。その一環として『持続可能な容器包装』に向けた取組みを『容器包装2030』と題して、2030年に向けた目標値を設定し、事業活動における環境負荷低減を目指している。今回の『ラベルレス』商品においても先駆け企業として新たなラベルレス商品の開発やPR活動を継続的に行っていく」としている。

 同社のラベルレス商品の展開は、18年5月から「アサヒ おいしい水 天然水 ラベルレスボトル」PET600ml/1.9LをAmazon.co.jp限定でのテスト販売から開始している。

 21年は、ECチャネルなどに加え、店頭や自動販売機でも単品販売が可能となる「アサヒ おいしい水 天然水 シンプルecoラベル」PET585mlを4月からテスト発売するなど、ラインアップや販売チャネルなどの拡大に取り組んでいる。ラベルレスボトル計で樹脂の使用量は年間約70tの削減、CO2排出量は年間で約230tの削減を見込んでいるという。(本吉卓也)

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