FABEX2022:アシエットデセール・コンテスト グランヴィア大阪・市原氏が優勝

菓子 展示会 2022.04.18 12389号 02面
左から準優勝の山城新和氏、2度目の優勝の市原健太郎氏、第3位の山口祐氏

左から準優勝の山城新和氏、2度目の優勝の市原健太郎氏、第3位の山口祐氏

優勝作品「はち美つ~届け・広がる香りとアナタへの想い~」

優勝作品「はち美つ~届け・広がる香りとアナタへの想い~」

 ●大会初、2度目のチャンピオン

 全日本洋菓子工業会と日本食糧新聞社共催による「第15回グラス(氷菓)を使ったアシエットデセール・コンテスト」の決勝大会が13~14日、「第19回デザート・スイーツ&ベーカリー展」で開催された。事前審査を突破した12人が技術をハイレベルな技術を競い合い、ホテルグランヴィア大阪の市原健太郎氏が優勝した。市原氏は大会史上初となる第13回に続く、2度目のチャンピオン。今後の活躍が期待される。

 大会種目であるアシエットデセールは「皿盛りデザート」として提供される定番メニュー。アイスクリームやフルーツ、焼き菓子など多彩な素材を掛け合わせることが特徴で、作業の正確さや感性に加え、スピード性も求められる。

 優勝した市原氏は14日の表彰式で「前回の優勝は自らの力を試す場所として大会に臨んだが、その後(責任ある)現場に立つ中で、お客さまに楽しんでもらうためには自らも楽しむことが大切ということをあらためて感じた。大会の中でも自分が楽しめるために努力を積み重ねてきた」とあいさつ。また「二度も優勝できたのは、周りの支援があってこそ。心から感謝し、今後も研さんを積みたい」を意欲を示した。

 15回目を数える今回は作品レベルが極めて高く、「上位入賞者の制作技術や段取りは世界大会でも通用する」(帝国ホテル東京・望月完次郎実技審査委員長)ほど。二度目の快挙を遂げた市原氏の「はち美つ~届け・広がる香りとアナタへの想い~」はイエローとホワイトのコントラストが映える渾(こん)身の作で、技術とおいしさ、芸術的センスに光る一皿となった。

 表彰式では今野正義大会副会長(日本食糧新聞社会長兼CEO)が「作品はいずれも卓越した技術・感性が凝縮した。食べ手として大きな拍手を送りたい」とエール。また「おいしさや楽しさで未来を切り開く未来人としての活躍を今後も応援したい」とあいさつした。一歩及ばなかったものの、準優勝にはルネッサンスリゾート沖縄の山城新和氏が、第3位には大阪マリオット都ホテルの山口祐氏が選出された。両名ともに評価点は非常に高く、全選手激戦の中でも上位3人は極めて僅差となった。(村岡直樹)

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