似たモノ商品徹底比較:GABA配合飲料 ストレスを一時的に緩和

飲料 ニュース 2019.10.21 11958号 04面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

「“GABA”といえば?」–「よく知らない」「血圧降下作用?」。今回のアンケートで多かった回答だが、そんなGABAの“事務作業などによるストレスを一時的に緩和する”という効果を前面に出した機能性表示の飲料をピックアップした。

試飲前の第一印象では、「Office Partner〈GABA COCOA〉」(雪印メグミルク)がトップ。次点は「カフェオーレ〈ゆるリリース〉」(江崎グリコ)。カフェオレやココアが日常的に好んで飲まれていることが得票の理由か。

試飲後でも「Office Partner」が1位。甘さ控えめながら濃厚なココアが「GABA入りでなくても日常的に飲みたい」と味わいの面でダントツの高評価。次点は「GABAでリラックスりんご酢」(ヤマモリ)。酸味も疲れを取ることから、GABAと酢のダブルの効果が期待された。「カフェオーレ」は、独特の甘みが疲れを癒やすとの声も。「乳酸発酵の麹あまさけ〈GABA〉」は、落ち着く風味にホッとするという意見があった。

GABA配合食品の喫食経験者の9割が、“チョコレート”製品で摂ったと回答。GABA自体に酸味があることから、マスキングのため“甘み”の強いものが多い。ところが「Office Partner」は“甘さ控えめ”を売りにもしており、その点を評価する人もいた。

自身のストレス解消法を持つ人は多いが、それらの実行には環境(時間・場所)を整える必要がある。GABA自体の認知の拡大と、好みの食べ物でのGABA配合品が登場すれば、いつでも手軽にできる“ストレス軽減法”として試す人は増えるだろう。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●江崎グリコ「カフェオーレ〈ゆるリリース〉」

▽発売日=9月2日、全国▽内容量=180ml▽価格=129円(税別)▽商品特徴=乳飲料。「カフェオーレ」シリーズ。アミノ酸“GABA(ギャバ)”を28mg使用した機能性表示食品。ひきたてのドリップコーヒーとミルクをバランスよくブレンド。

●八海醸造「乳酸発酵の麹あまさけ〈GABA〉」

▽発売日=8月23日、全国▽内容量=118g▽価格=227円(税込み)▽商品特徴=甘酒。「麹だけでつくったあまさけ」シリーズ。魚沼の雪室で育った植物性乳酸菌“ウオヌマ株”を用いて乳酸発酵させ、1本中にGABAを100mg配合。甘酒初の機能性表示食品。

●ヤマモリ「GABAでリラックスりんご酢」

▽発売日=2月20日、全国▽内容量=360ml▽価格=648円(税込み)▽商品特徴=希釈飲料。青森県産リンゴ果汁を配合した機能性表示食品。飲みやすくフルーティーな味わい。牛乳、炭酸など好みの割り方で楽しめる。1杯(50ml)当たりGABAを28mg配合。

●雪印メグミルク「Office Partner〈GABA COCOA〉」

▽発売日=9月3日、全国▽内容量=200g▽価格=165円(税別)▽商品特徴=乳飲料。新「Office Partner」シリーズ。1本中にGABAを28mg配合した、機能性表示食品。生乳30%、ミルク分60%で、ミルクのコクが感じられる味わい。

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