似たモノ商品徹底比較:トルティーヤチップス/シリアル 汎用性を訴求、料理に活用も
コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。
◆類似点・相違点のポイント
自宅での食事のマンネリ打破に、頭を悩ませる人は多いだろう。今回は、料理へのアレンジ提案をメーカーが積極的に展開する「トルティーヤチップス/シリアル」の新製品4品を徹底比較。
試食前の1位は「Torvege〈メキシカンサラダセット〉」(モランボン)。ソース付きという便利さと、パッケージ写真のシズル感に期待が高まった。2位は「いつでもチャック トルティアチップス〈塩味〉」(湖池屋)で、ベースがスナック菓子ということもあり、湖池屋ファンからの支持が強かった。
試食後も「Torvege」が1位。調味料メーカーの新製品だけあり、ソースへの評価が高い。あえて味なしのチップスとソースの組み合わせが絶妙という声が多数。
次点は、「食べ方いろいろトルティーヤチップス〈うす塩味〉」(ジャパンフリトレー)で、サクサクとした食感が好まれ、サラダによく合うとの意見があった。また「シスコーン クッキングコーンフレーク」(日清シスコ)は、汎用性のある使いやすい味と形状で、食感が豊かになると評価された。「いつでもチャック」は、ついそのまま食べてしまうという“スナック菓子”としてのおいしさを挙げている人が多かった。
モニターからは、いずれの商品に対しても、アレンジ次第で見た目や食感に変化が生まれ、「食べるのが楽しい」「子どもの食い付きがよい」という声があった。マンネリ化する食卓変化に一役買える「トルティーヤチップス/シリアル」には、さらなるアレンジ提案が求めらよう。
一方、素材の比較を目的とした今回のアンケートだが、結果的に“ソース”が得票の決め手となった。いつもと違うアレンジはしたいが、簡単にバッチリ味を決めたい、というニーズの表れでもあるのだろう。
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詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。
▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/
●湖池屋「いつでもチャック トルティアチップス〈塩味〉」
▽発売日=3月15日、全国CVS、通販先行、22日SM、その他チャネル▽価格/内容=270円(税別)/160g▽商品特徴=スナック菓子。「じゃがいも心地」シリーズ。トウモロコシ100%。一袋当たりにレタス約2.5個分に相当する食物繊維含有。香料、うまみ調味料無添加で、シンプルな味わい。
●ジャパンフリトレー「食べ方いろいろトルティーヤチップス〈うす塩味〉」
▽発売日=4月26日、全国▽価格/内容=OP/160g▽商品特徴=スナック菓子。「トルティーヤチップス」シリーズ。コーンの香ばしい風味とサクサクした食感が楽しめる。100g当たりの食物繊維はレタス約3個分。
●日清シスコ「シスコーン クッキングコーンフレーク」
▽発売日=3月22日、全国▽価格/内容=NPP/55g▽商品特徴=シリアル食品。薄焼きで甘くない、軽い口当たりの調理用タイプ。いつもの料理に振りかけると、サクサクとした食感と香ばしさが加わる。着色料、保存料、香料不使用。
●モランボン「Torvege〈メキシカンサラダセット〉」
▽発売日=3月1日、全国▽価格/内容=200円(税別)/チップス30g+ソース60g▽商品特徴=専用調理品。「Torvege(トルベジ)」シリーズ。ソースとチップスのセット。チップスの食感と刺激的なタコス風ソースでジャンキーな味わい。スナック感覚のボリュームサラダを作ることができる。