似たモノ商品徹底比較:塩レモンフレーバーの麺 今夏をさっぱりと楽しむ

小麦加工 ニュース 2022.08.03 12444号 07面

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 塩レモンフレーバーのブームが続いている。クエン酸が疲れをとり、さっぱりとした味わいと、熱中症対策アイテムにも好適で夏の必需品としている人も多い。今回は「塩レモンフレーバーの麺」を比較した。

 試食前から興味を持たれたのは「スープはるさめ〈塩レモン〉」(エースコック)と、「マルちゃん パリパリ無限キャベツのもと 夏限定〈うま塩レモンペッパー味〉」(東洋水産)が同点。既存シリーズのファンが多く、季節に合わせた新フレーバーへの期待が高かった。

 試食後は「マルちゃん パリパリ無限キャベツのもと…」が1位。食欲がなくても野菜を大量に食べられることが最大のポイント。レモンとコショウの味わいと、パリパリの麺のマッチングも高評価だった。2位は「塩レモン祭! マルタイラーメン」(マルタイ)。同メーカー特有の棒状ノンフライ麺の安定したおいしさと、レモンピールの効いたスープが相性抜群と好評。また「サッポロ一番 塩らーめん〈冷やし瀬戸内レモン味〉」(サンヨー食品)は、「いつもの麺がさっぱり食べられた」と評価された。「スープはるさめ〈塩レモン〉」は、レモンの香りと食べやすいはるさめの相性が好評だった。

 塩レモンはモロッコ発祥の発酵調味料。アンケートではレモンと塩レモンの違いを「よくわからない」「知らない」と回答する人が大半。食欲が減退しがちな夏には塩レモンが食べやすい味わいを提供することに消費者も気が付くだろうか。また夏バテ防止も含め、食べやすい麺・スープと一緒に、タンパク質や鉄分などの栄養素がたくさん取れる麺類の需要も高くなりそう。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

 ●エースコック「スープはるさめ〈塩レモン〉」

 ▽発売日=5月9日、全国▽価格/内容=156円(税別)/28gカップ▽商品特徴=インスタントスープ。「スープはるさめ」シリーズ。スープは、阿波尾鶏エキスと瀬戸内産レモンを使用。鶏のうまみとレモンも酸味をバランスよく配合。かやくは大豆そぼろ、卵、かまぼこ。

 ●サンヨー食品「サッポロ一番 塩らーめん〈冷やし瀬戸内レモン味〉」

 ▽発売日=4月25日、全国▽価格/内容=555円(税別)/505g(麺455g)、5食▽商品特徴=袋麺。「サッポロ一番 塩らーめん」シリーズ。麺はゆでた後に水でしめるプリプリ食感。スープはチキンとポークに香味野菜とスパイスの風味を利かせた。レモンの風味と酸味を加えた。別添は切りごま。

 ●東洋水産「マルちゃん パリパリ無限キャベツのもと 夏限定〈うま塩レモンペッパー味〉」

 ▽発売日=5月16日、全国▽価格/内容=175円(税別)/49g(麺40g)▽商品特徴=惣菜の素。「マルちゃん パリパリ無限」シリーズ。粉末スープはチキンのうまみをベースに、爽やかなレモン果汁の酸味と、後引くブラックペッパーを利かせた。

 ●マルタイ「塩レモン祭! マルタイラーメン」

 ▽発売日=5月23日、全国▽価格/内容=167円(税別)/164g(麺146g)、2食▽商品特徴=麺類。「マルタイラーメン」シリーズ。麺はノンフライストレート麺。スープは瀬戸内産レモンパウダーとレモンピールで爽やかな香りとほのかな苦みをプラスし、ホタテ、アゴ(トビウオ)の魚介のうまみを加えた。

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