胃心伝真=ひつまぶし

総合 コラム 2022.05.18 12399号 01面

 夏浅し熱田の杜で舌鼓▼先日、「ひつまぶし」を登録商標する「あつた蓬莱軒」の鈴木淑久社長と会食する機会を得た。明治6年に「あつた蓬莱軒」は料亭として創業。今年亡くなった元東京都知事の石原慎太郎氏も過去に訪れ、締めのひつまぶしを食べて「なぜこんなおいしいものを先に出さないのか」と女将に話したとか▼創業当時はかば焼き(うなぎ)とかしわ(鶏)が名物だったが、出前が多く空のどんぶりを割ってくることも多かった。そこで大きな木の器を考案したが、うなぎばかり先にとってしまうのでうなぎを細か

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら