日本食糧新聞社制定「第10回地域食品産業貢献賞」 功績たたえ7社選定

総合 ニュース 2022.07.29 12441号 01面
厳正な審査を重ねた選考委員

厳正な審査を重ねた選考委員

 ●9月15日に表彰式開催

 日本食糧新聞社制定「第10回地域食品産業貢献賞」の受賞企業が決定した。同賞は国内の各地域で優れた商品を生産・提供する企業をはじめ、さまざまな地域密着型の活動(地域社会貢献活動および食育活動など)を推進する企業を顕彰するもの。今回は全国から選出された候補の中から菊水(北海道地区)、日本食品製造(同)、松永製菓(中部地区)、隆祥房(同)、高岡食品工業(関西地区)、川中醤油(中国地区)、熊本製粉(九州・沖縄地区)の7社が選ばれた。表彰式は9月15日、東京・新橋の第一ホテル東京で開催する。(西川昌彦)

 同賞は本紙創刊70周年を記念して制定したもので、(1)地域活性化への貢献(2)技術革新への貢献(3)産業復興への貢献(4)社会貢献(5)ブランド力としての信頼への貢献(6)伝統を重んじて、またロングセラー商品として地域に愛されたことによる貢献(7)地域の誇りとしての存在感–の7項目を審査基準として、その業績および功績をたたえ表彰するもの。

 特に今回は10回目(10年目)の節目の年となり、日本食糧新聞社が全国で展開する10支社局(北海道支局、東北支局、北関東支局、新潟支局、長野支局、静岡支局、中部支社、関西支社、中国支局、九州支局)から例年以上に多数の企業が推薦され、その中で極めて地域への貢献度が高いと評された企業7社を日本食糧新聞社の役員が選考委員となり、厳正なる検討を重ね選出した。

 記念となる「第10回地域食品産業貢献賞」を受賞した企業は、ロングセラーやヒット商品開発で道内生麺業界をけん引する菊水、日本で初めてコーンフレークやオートミールの製造を手掛けた日本食品製造、名古屋の名物菓子「しるこサンド」を製造する松永製菓、手作りギョウザで地域の食育活動を推進する隆祥房、1877年(明治10年)創業で「むぎチョコ」が今年発売50周年を迎える高岡食品工業、本物の醤油づくりにこだわり続けるとともに地元食材で地域食づくりを推進する川中醤油、九州産米や小麦の商品化で地元農業活性化はもとより、国内産小麦粉や米粉の需要拡大にも貢献する熊本製粉の以上7社だ。

 国内事情としては「ヒト、モノ、カネ」ともに首都圏の一極集中で地方が疲弊している状況下において、食品業界も地方の活性化が大きな課題となっている。その中で新型コロナウイルス感染症が新たな働き方をより推進した形となり、リモートでの仕事が可能となったことで地方への移住者も現在増加傾向にある。加えて大手企業を中心に将来起こり得る大地震対策も兼ねて地方への機能移転・リスクヘッジも行われ始めており、コロナ以前と比較して地方の役割は大きく変化してきているのは事実だ。人が増えれば当然、食品需要(胃袋)も膨らむ。そういった社会環境を背景にしながら同表彰事業は各地方の食文化を下支えする企業にスポットを当て、その功績をたたえるものとして意義あるものとなっている。

 ◆第10回地域食品産業貢献賞 受賞企業(五十音順)

 受賞企業(本社所在地) 主な貢献内容

 川中醤油(広島県広島市) 本物の醤油づくりにこだわり116年 地元食材で地域食づくりを推進

 菊水(北海道江別市) 北海道の「味力」発信で市場をけん引 地域循環型モデルの構築で地元貢献

 熊本製粉(熊本県熊本市) 九州好適品種の樹立・商品開発で農業活性化 製粉・加工技術で国産小麦・米粉の需要拡大

 高岡食品工業(兵庫県尼崎市) 麦チョコによる駄菓子市場の活性化 日本国内でのチョコレート普及に貢献

 日本食品製造(北海道札幌市) シリアルのパイオニアとして市場をけん引 オートミールの啓蒙活動と普及に貢献

 松永製菓(愛知県小牧市) 名古屋の名物菓子「しるこサンド」製造 フードバンクに協賛し「心の栄養」提供

 隆祥房(愛知県名古屋市) 手作りギョウザで地域食育活動推進 食材の可能性を広げるSNS展開