胃心伝真=寒さを熱意に

総合 コラム 2021.03.03 12195号 01面

 1月。取材で「寒天の里」長野県茅野市に向かう途中、車で諏訪湖岸を通ると、久しぶりに湖面の全面結氷を見た。厚みを増した氷が割れてせり上がる諏訪湖の「御神渡り」は、その年の吉兆を占う自然現象。今季は3年ぶりの発現に期待が高まったが、1月中旬以降、暖かい日が続き、現れずじまいの「明けの海」だった▼昨年12月上旬に始まった角寒天の天然製造も、同様に「数年ぶりの寒気」(五味徳雄・長野県寒天水産加工業協同組合長)に恵まれて好スタートを切ったが、後半は陽気に阻まれて失速。各社とも、予定よ

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