寒天特集2024

寒天特集:最盛期の天然製造 「良品第一」合言葉に コスト高から各社値上げ方針

水産加工 2024.01.31 12712号 08面
高止まりが続く寒天用の原料海藻テングサ

高止まりが続く寒天用の原料海藻テングサ

後継者問題などに直面する角寒天業界。200年の伝統をどう次世代につないでいくかが鍵になっている(2019年の「寒天の日」イベント=茅野市)

後継者問題などに直面する角寒天業界。200年の伝統をどう次世代につないでいくかが鍵になっている(2019年の「寒天の日」イベント=茅野市)

コロナ禍で売れ行きを伸ばしているカット寒天(伊那食品工業「スープ用糸寒天」)

コロナ禍で売れ行きを伸ばしているカット寒天(伊那食品工業「スープ用糸寒天」)

ぱぱな農園「野沢菜漬」

ぱぱな農園「野沢菜漬」

 長野県茅野市で約200年にわたって続く、角寒天の天然製造。今期は前期と同じ10工場が、23年12月中旬から稼働している。長野県寒天水産加工業協同組合の五味嘉江組合長は、「今シーズンは寒暖差が激しく、品質管理が非常に難しい」と話す。
 「不安定な天候を見ながら、『天出し』(寒天の天日干し)したり屋内にしまったり、作業がとても多い。ただ、こうした難しい時でも『良品第一』。ユーザーの信頼を裏切らないよう、組合を挙げて品質最優先で製造に取り組んでいる」。各組

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