寒天特集2024
冬の伝統的な天然製造が最盛期を迎えている寒天業界。2023~24年シーズンは暖冬傾向が続き、製造に遅れがみられるものの、「良品第一」(長野県寒天水産加工業協同組合)を合言葉に作業が続いている。約4年に及んだ新型コロナウイルスの感染拡大で低迷が続いていた消費、特に大きなウエートを占めている和菓子原料など業務用需要はコロナ禍の落ち着きに伴って回復傾向にあり、明るい兆しが見えている。(長野支局長=西澤貴寛)
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◆寒天特集:需要創出へ多様な価値訴求 原藻高止まりが影
水産加工 2024.01.31冬の伝統的な天然製造が最盛期を迎えている寒天業界。2023~24年シーズンは暖冬傾向が続き、製造に遅れがみられるものの、「良品第一」(長野県寒天水産加工業協同組合)を合言葉に作業が続いている。約4年に及んだ新型コロナウイルスの感染拡大で低迷が続いてい…続きを読む
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寒天特集:最盛期の天然製造 「良品第一」合言葉に コスト高から各社値上げ方針
水産加工 2024.01.31長野県茅野市で約200年にわたって続く、角寒天の天然製造。今期は前期と同じ10工場が、23年12月中旬から稼働している。長野県寒天水産加工業協同組合の五味嘉江組合長は、「今シーズンは寒暖差が激しく、品質管理が非常に難しい」と話す。 「不安定な天候を…続きを読む
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寒天特集:輸入原藻 輸入量は回復基調 平均価格10.2%上昇の6265円
水産加工 2024.01.31財務省貿易統計によると、23年1~11月の寒天用原藻(紅藻類テングサ科)輸入量は1340tで、前年同期を8.2%上回った。海藻を下処理した原藻は長期保存が可能なため手当と消化の連動性は低いが、20%超と大きく戻した前年に続く伸長は、需要低迷や物流混乱…続きを読む
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寒天特集:伊那食品工業 多様ニーズへ製造体制強化 新価値の具現化
水産加工 2024.01.31●沢渡工場を増強 日産500t計画 世界最大の寒天メーカー、伊那食品工業。研究開発型企業として創業以来、寒天の可能性に挑戦し続けている。「ニーズの多様化が進む中、寒天もさまざまな食感や質感の表現力、溶けやすさなどの利便性を備えた、付加価値のある製品…続きを読む