寒天特集2024

寒天特集:伊那食品工業 多様ニーズへ製造体制強化 新価値の具現化

水産加工 2024.01.31 12712号 09面
製造体制の強化が進む沢渡工場。今秋には1日当たり製造量が1.6倍超に拡充する

製造体制の強化が進む沢渡工場。今秋には1日当たり製造量が1.6倍超に拡充する

「今までの寒天にない滑らかさ、しなやかさ」を表現できる業務用粉末寒天「ウルトラ寒天SV-100」(調理例)

「今までの寒天にない滑らかさ、しなやかさ」を表現できる業務用粉末寒天「ウルトラ寒天SV-100」(調理例)

2月1日に開設する伊那食品工業の「さいたま営業所」(さいたま市)

2月1日に開設する伊那食品工業の「さいたま営業所」(さいたま市)

 ●沢渡工場を増強 日産500t計画
 世界最大の寒天メーカー、伊那食品工業。研究開発型企業として創業以来、寒天の可能性に挑戦し続けている。「ニーズの多様化が進む中、寒天もさまざまな食感や質感の表現力、溶けやすさなどの利便性を備えた、付加価値のある製品に」と、塚越英弘社長。今期は、同社製造施設の「原点」沢渡工場の増強に取り組む計画で、さまざまな価値を具現化できる製造体制を目指す。
 沢渡工場は、原料の海藻から寒天を抽出し、粉末寒

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