冬場の天然製造が追い込みを迎えている寒天業界。2024~25年シーズンは、寒天の元になるところてんを自然の冷気と日当たりで凍結乾燥させる伝統製法に適した「天屋日和」に恵まれ、順調な製造が続いている。(長野支局長=西澤貴 […]
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世界最大の寒天メーカー・伊那食品工業は1958年の設立以来、研究開発型企業として常に寒天の可能性を追求している。塚越英弘社長は、「健康志向の高まりで寒天に対する消費者の期待は強まっており、ニーズの多様化も進んでいる。こうした期待に、しっかり応えていく…続きを読む
財務省の「貿易統計」によると、24年1~11月の寒天用原藻(紅藻類テングサ科)輸入量は1497tで、前年同期を11.7%上回った。海藻を下処理した原藻は長期保存が可能なため、輸入量の伸びが製品製造量の増加に直結しているわけではないが、メーカーへの取材…続きを読む
テングサやオゴノリなどの紅藻類からできる寒天は、成分の約80%が食物繊維でカロリーはほぼゼロ。こうした特徴に基づいた健康機能をさまざまなメニュー、料理に付加できる「カット寒天」が、コロナ禍でさらに高まった健康志向や簡便志向をとらえて売れ行きを伸ばして…続きを読む
伊那食品工業は、家庭用製品の「かんてんぱぱ」ブランドから、ホワイトチョコレートのあずきクランチ「HARUCHICA(はるちか)」=写真=を、全国の「かんてんぱぱショップ」や通販サイトで販売(数量・期間限定)している。 「春が近い」と連想させるネーミ…続きを読む
冬場の天然製造が追い込みを迎えている寒天業界。2024~25年シーズンは、寒天の元になるところてんを自然の冷気と日当たりで凍結乾燥させる伝統製法に適した「天屋日和」に恵まれ、順調な製造が続いている。「寒天の里」長野県茅野市で200年近い歴史を持つ角寒…続きを読む
●健康、環境志向進む 海外市場に拡大余地 寒天の世界シェアでトップを誇る伊那食品工業。さまざまなゼリー強度や粘り、食感を表現できる業務用製品、「健康」と「ちょっと手づくり」がコンセプトの家庭用アイテムなどを多彩に展開している。「新しい世代の消費者ら…続きを読む
●「モロッコ依存」高まる気配 財務省貿易統計によると、寒天用原藻(紅藻類テングサ科)の23年輸入量は1450tで、22年を4.2%下回った。海藻を下処理した原藻は長期間の保存が可能なため、輸入量と消化量(製品の製造量)、需要の増減に相関性はそれほど…続きを読む
テングサは寒天やところてんの原料となる重要な水産資源である。そこでこの寒天の原料となるテングサの2023年の概況について森田商店の森田尚宏社長に話を聞いた。(西川昌彦) --テングサの現状は。 森田 テングサの生育域は南北半球の温帯から亜熱帯であ…続きを読む
●農水大臣賞 山一寒天産業の西尾氏 岐阜県寒天水産工業組合は5月24日、同県恵那市山岡町の山岡農村環境改善センターで第69回岐阜県寒天展示品評会を開催した。 今年度は、優秀賞の農林水産大臣賞に、山一寒天産業の西尾有揮氏が選ばれた。「自分の名前を知…続きを読む