寒天特集2025
2025.02.07冬場の天然製造が追い込みを迎えている寒天業界。2024~25年シーズンは、寒天の元になるところてんを自然の冷気と日当たりで凍結乾燥させる伝統製法に適した「天屋日和」に恵まれ、順調な製造が続いている。(長野支局長=西澤貴寛)
●健康、環境志向進む 海外市場に拡大余地 寒天の世界シェアでトップを誇る伊那食品工業。さまざまなゼリー強度や粘り、食感を表現できる業務用製品、「健康」と「ちょっと手づくり」がコンセプトの家庭用アイテムなどを多彩に展開している。「新しい世代の消費者ら…続きを読む
●「モロッコ依存」高まる気配 財務省貿易統計によると、寒天用原藻(紅藻類テングサ科)の23年輸入量は1450tで、22年を4.2%下回った。海藻を下処理した原藻は長期間の保存が可能なため、輸入量と消化量(製品の製造量)、需要の増減に相関性はそれほど…続きを読む
テングサは寒天やところてんの原料となる重要な水産資源である。そこでこの寒天の原料となるテングサの2023年の概況について森田商店の森田尚宏社長に話を聞いた。(西川昌彦) --テングサの現状は。 森田 テングサの生育域は南北半球の温帯から亜熱帯であ…続きを読む
●農水大臣賞 山一寒天産業の西尾氏 岐阜県寒天水産工業組合は5月24日、同県恵那市山岡町の山岡農村環境改善センターで第69回岐阜県寒天展示品評会を開催した。 今年度は、優秀賞の農林水産大臣賞に、山一寒天産業の西尾有揮氏が選ばれた。「自分の名前を知…続きを読む
「原藻事情が最大の懸念材料」と話す寒天のトップ企業、伊那食品工業の塚越英弘社長。「国産テングサ、韓国産テングサは生育不良や潮の流れの変化、採集労働者の減少で大幅に採集量が減っており、今後の回復もまず見込めない。調達できる草で何とかするしかない」と話す…続きを読む
夏の需要期を迎えている寒天。多彩なゼリー強度や食感を表現できる粉末寒天、冬場の寒気を生かした製造方法で手掛ける角(棒)寒天、細(糸)寒天など、伝統と先進性を併せ持つ。その足元が今、大きく揺らいでいる。寒天の原料である海藻、原藻が、気候温暖化に伴う海水…続きを読む
夏の需要期を迎えている寒天。多彩なゼリー強度や食感を表現できる粉末寒天、冬場の寒気を生かした製造方法で手掛ける角(棒)寒天、細(糸)寒天など、伝統と先進性を併せ持つ。その足元が今、大きく揺らいでいる。寒天の原料である海 […]
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