寒天特集2025

寒天特集:原料動向=24年輸入量5.6%増 円安で実勢価格は高止まり

輸入原藻(紅藻類テングサ科)の平均価格推移

輸入原藻(紅藻類テングサ科)の平均価格推移

原藻(紅藻類テングサ科)と寒天の輸出入量

原藻(紅藻類テングサ科)と寒天の輸出入量

 財務省貿易統計によると、寒天用原藻(紅藻類テングサ科)の24年輸入量は1531tで、23年を5.6%上回った。海藻を下処理した原藻は長期間の保存が可能なため、輸入量と消化量(製品の製造量)、需要増減の相関性は低いが、価格がやや落ち着いたことで取引が進んだもよう。ただ、円安の影響で実勢価格は高止まりが続いている。
 輸入増の背景には、原料確保を急ぐ動きも透けて見える。天然資源であるテングサなどの海藻類は、海水温の上昇による生育不良や採集労働者の減少によ

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