マクドナルド 、長野五輪に協賛出店 選手村など10万食提供

日本マクドナルド(株)(東京都新宿区、03・3345・8223)は1月23日、東京・原宿クエストホールで記者会見を行い、来年2月に開催される長野オリンピックの主要施設三ヵ所にオフィシャルレストランを出店すると発表した。今年1月1日からマクドナルド・コーポレーション(本社=米国・シカゴ)が、「九八年長野オリンピック」および「二〇〇〇年シドニーオリンピック」の両大会を含むオリンピックのワールドワイド・スポンサー「TOP(ザ・オリンピック・プログラム)パートナー」としての権利を獲得したことを受けて出店を決めたもの。

レストランの出店個所はオリンピック選手村、IBC(国際放送センター)、MPC(メーンプレスセンター)の主要施設三ヵ所。取扱い商品はマクドナルドの通常メニューのほとんどを提供する。オリンピック選手村では料金無料(ただしドリンク取扱いはなし)とし、その他二ヵ所は通常価格で提供することにしている。大会期間中、約一〇万食の供給を予定している。

オリンピック選手村には、参加選手・役員や報道関係者が全世界から集まってくる。海外遠征では緊張感も手伝ってホームシックにかかる人が出てくるが、今回の出店は世界共通の食べ物となっている「マクドナルド・ハンバーガー」(世界一〇一ヵ国に二万一〇〇〇店出店)を提供することによって、ホームシックを解消し、持てる力をすべて出し切れるように応援する意味も込められている。

また昨年末現在、長野県下ではマクドナルドは二五店舗が営業しているが、オリンピック開催までには一一店舗以上の出店を計画。便利さとエブリデー・ロープライスのコンセプトを、集まる世界中の人々に訴えるとともに、ニーズに応えていくとしている。

このほか、長野オリンピック開催一年前に当たる2月7日から、オリンピック版テレビCMを放送するほか、長野オリンピックパッケージ、広報パンフレット「スマイル」を三ヵ月に一回計五回発行し、全国の店舗で配布、またキー店舗一〇〇店で開催までの「カウントダウン掲示」を行うなど、さまざまなプロモーション活動を全国規模で展開する。

記者会見には同社の藤田田社長、(財)日本オリンピック委員会の古橋廣之進会長、(財)長野オリンピック冬季競技大会組織委員会の小林實事務総長が出席。またプロスケーターの佐藤有香さんをゲストに迎え、オリンピックムードいっぱいの演出をしながらの会見となった。

藤田田社長は発表会の席上、「マクドナルドのハンバーガーで選手や報道関係者に喜んでもらい、立派な成績を残してもらいたい。ハンバーガーの導入は日本人に少しでも牛肉を食べてもらい、体位向上をと願って始めたが、日本人も体格的には世界と肩を並べるまでになっており、ぜひオリンピックでは頑張ってほしい」と、今回のオリンピック協賛の抱負を述べた。また古橋オリンピック委員会会長も「長野オリンピックまで、あと一年余りと迫ってきた。今回の支援は大変ありがたいと感謝している」と述べるとともに、今回の協賛に対して感謝する意味で藤田社長にオリンピック委員会からの「記念盾」を贈呈した。

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