寒天特集 長野、総生産量は減少傾向 粉末寒天の比率高まる
昨年度の寒天業界は、円安や原料高を背景としたコスト上昇のなかで、消費の盛り上がりにも欠け厳しい経緯のなかにあった。 このため粉末寒天を中心に春先から価格改定で臨んでいるが、消費環境の変化を背景に進行した小売業の取引の一本化、品揃えの絞り込みは中小企業の多い同業界にとって痛手となっている。 天然角、細寒天の生産(8年度)は約五〇〇t強、粉末寒天の生産も九〇〇t弱程度(8年)と前年を下回ったものと推定される。生産量の減少は、需要の低
昨年度の寒天業界は、円安や原料高を背景としたコスト上昇のなかで、消費の盛り上がりにも欠け厳しい経緯のなかにあった。 このため粉末寒天を中心に春先から価格改定で臨んでいるが、消費環境の変化を背景に進行した小売業の取引の一本化、品揃えの絞り込みは中小企業の多い同業界にとって痛手となっている。 天然角、細寒天の生産(8年度)は約五〇〇t強、粉末寒天の生産も九〇〇t弱程度(8年)と前年を下回ったものと推定される。生産量の減少は、需要の低